どうも、ゴンザレス(@Gonzale11602907)です。
前回は、金融審議会市場ワーキング・グループ「高齢社会における資産形成・管理」報告書(案)の概要を説明し、この範疇で私の考えを述べました。
今回は、報告書の範疇を超えた対策と資産形成について書きます。
ベーシックインカム(BI)
ベーシックインカム(Basic Income)とは、すべての人に(例えば毎月)定額を無条件に支給する、というものです。つまり、ベーシックインカムで支給される金額以内で生活できるのであれば、働かなくて良いというわけです。
年金制度が破綻する、つまり将来的には支給額が減っていくのであれば、現在年金をもらっている人に比べると将来年金を受け取る人は”損”です。さらには金融庁が、年金制度だけでは満足な暮らしができないから資産運用してください、と言っているわけです。
であれば、ベーシックインカムに乗り換えた方が良いのでは?と思うのです。
ベーシックインカムを実現するには財源が必要ですが、2ちゃんねる創設者の西村博之(ひろゆき)氏が独自の予算案を考えています。
「日本に戻ってきて」橋下氏、西村博之(ひろゆき)氏のベーシックインカム予算案に感心 | AbemaTIMES
ひろゆき氏によると、
「月7万円を国民全員に配るためには93兆円が必要で、現在医療費が無料の人たちも自己負担3割にすると16兆円でき、生活保護もベーシックインカムに切り替わるので4兆円が浮き、相続税を1.5倍にし、厚生年金と国民年金の支給額をベーシックインカムと同じ額にしていく。そうやって社会保障を全て無くしてしまえば25兆円浮く。」
とのこと。
ちなみに、相続税・贈与税による税収は平成30年でおよそ2.2兆円。1.5倍と言ってもおよそ3.3兆円です。(図は相続税の改正に関する資料 : 財務省から引用)
上の説明だけだと、ベーシックインカム実現に必要な財源93兆円に遠く及びません。
ここで、社会保障財源の全体像を確認してみると、国からの約32兆円以外にも保険料から約70兆円、地方自治体から約13兆円等が総合して成り立っていることが分かります。
(図は社会保障について-財務省からの引用)
推測ですが、ひろゆき氏の話は国の予算の話をしていて、保険料や地方自治体からの金額も総合するとベーシックインカムが実現できる、ということではないでしょうか。
なぜベーシックインカムか
ひろゆき氏の前説では、「生活保護を受けている人の方が、働いているけど給料が低い人よりも収入が多いという状況になっている現状に対して、今の政府は収入を増やすのではなく、生活保護を下げるという方針になっており、これをおかしいのでは?」と問題提起し、その対策としてベーシックインカムを導入することを提案するという流れになっています。
こちらの本によると平均的な年金額は月額20万円とのことなので、ベーシックインカムの月額が7万円とすると高齢者の収入は下がります。
また、社会保障(医療費補助)も大きく削られるので、お金持ちしか長生きできなくなるかもしれません。
さらに言うと、財源確保のために所得税や消費税は維持することになるはずなので、働いて得た収入からも今まで通り税金が取られます。
しかし、税金が減らないのに、年金が減ったり社会保障(医療費補助)が削られているということは、未来の子供にお金が回っているということではないでしょうか。(と私は考えます。)
日本の経済成長の失速や不景気、今回のトピックである年金制度の破綻の原点が「少子高齢化」だとしたら、ベーシックインカムは日本の未来を切り開く手段のひとつにならないでしょうか。
子供のためにお金が使われるようになれば、子供を産み育てやすい環境にならなって子供が増えていかないでしょうか。
しかし、ベーシックインカム導入の壁は高いと思われます。選挙に強い高齢者が不利になる法案を通すのは難しいと考えられるからです。(例えばですが、国民全員が投票に行ったとして、50歳以上が51%以上を占める人数構成だった場合、利己的に全員が投票すれば49歳以下が有利になるような公約を掲げる政党は選挙に通らない、という理屈です。つまり、高齢者が多い国で高齢者が不利になる法案を通すのは難しいです。)
そのことを示唆しているのが、ひろゆき氏の
「厚生年金と国民年金の支給額を長期的にベーシックインカムと同じ額にしていk。これについては、僕らの年代は払った額と同じくらいの年金がもらえるけど、20代は払った額もらえないので、長期的には”払った額以上はもらえないのは仕方ないよね”という社会合意もできてくると思う。」
という言葉だと思います。
政治家も大変な仕事だと思います。
副業
ベーシックインカムを導入して日本経済の根本的な問題を解決できないとすれば、現状私たちができるのは自力で収入を増やす努力をすることだと思います。副業ですね。
前記事で書いた資産運用(年金制度が破綻する理由とその対策。資産運用が鍵。 - ゴンザレスの備忘録)以外で収入を増やす方法の一つとして、私は「ブログ」が良いのではないかと思い、現在ブログ執筆を頑張っています。
年代別の老後不安のデータを見てみると、20代から50代の1位がお金となっています。
皆気がついていないわけではないのです。
私は、気がついていたのに時が来てから政府のせいだ等の文句を言いたくないので、今からブログを積み上げようと思います。
老後まで時間が無い場合は短期間で成果を出す必要がありますが、私には投資できる時間が30年あります。30年積み上げて何の成果も得られない場合はその程度の実力だったということです。
何のチャレンジもしないよりは、チャレンジして失敗する方がマシだと思っているので当面の間は収入を増やす努力を続けます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。