どうも、ゴンザレス(@Gonzale11602907)です。
この記事にたどりついたあなたは、テレビ局への就職を目指しているはずです。
ただ、テレビ局への就職は難度が高く叶わないことも多く、テレビ制作会社・プロダクションへの就職も視野に入れることも多いです。
そんな中、やはり気になるのが、給料の差だと思います。
テレビ局員の年収は、30歳で1000万円弱にはなります。
しかし、テレビ制作会社・プロダクションに所属した場合の年収はこれには遠く及ばないでしょう。
ただし、忙しさはどちらも変わりません。むしろ制作会社・プロダクションの方が忙しいかもしれません。
2020年4月から、政府の働き方改革の一環として「同一労働同一賃金制度」が施行されます。しかし、これは同一企業・団体における正社員と非正規社員の差について是正するものなので、テレビ局員と制作会社・プロダクションスタッフの差は埋まらないと考えます。
参考:2020年に改正される同一労働同一賃金を徹底解説!アルバイト採用の今後の動向は? | ネオキャリア|採用支援サービスポータルサイト
なぜ、同じ”テレビ番組をつくる”という仕事をしているのに、給料に差があるのでしょうか。
今回は、社会に出て働いた経験、テレビ局員として働いた経験からこれを解説します。
就活生のあなたには、これを読んでいただき納得した上で就職活動を進めて欲しいです。
また、テレビ局や制作会社・プロダクション以外の企業についても同様に考えることで、就職活動の質を向上させることができるはずです。
目次
ビジネスとは
まずは、企業が収益を得るためには何が必要かを考えましょう。
・お客さんがいて、
・その企業の商品があって、
・商品を売る
ことで収益を得ることができます。
当たり前だと思うかもしれませんが大切な情報整理です。
今回は、
・どのように商品を売るか
という部分は排除して
・誰がお客さんで
・何が商品か
という部分に注目します。
テレビ局のお客さんと商品
テレビ局のお客さんは、スポンサーです。
テレビ番組の途中に、トヨタや東芝といった企業のCMが流れると思います。
このトヨタや東芝といったCMをテレビで流すことと引き換えにお金を払ってくれる企業がスポンサーです。(CMを出稿すると言います。)
一方、商品は何かというと
スポンサーさんに出稿いただく広告の枠です。
番組内にいくつかのCMの枠があって、これが商品になります。
CMの枠の数には上限があります。
1日は24時間ということが決まっている以上、CM枠を無限に増やすことはできません。
となると、収益を増加させるためにはCM枠ひとつの単価を上げる必要があります。
これが視聴率であって、視聴率が高い(高いと想定される)番組のCM枠の単価は高くなります。
また、CM枠の単価をアップさせるためには番組が重要であって、
テレビ番組というものも立派な商品と考えられます。
「CM枠を売る ≒ テレビ番組を売る」
ということですね。
昔はこのテレビ番組の出し口がテレビだけであったのに対して、昨今ではインターネット配信なども増え、番組というコンテンツにレバレッジが効くようになってきています。
※レバレッジ:てこの原理です。ざっくりと説明すると1つの番組をテレビとインターネットに流すことによって、2つ番組をつくったかのようにできるということです。
まとめると、テレビ局の商品は
・CM枠
・テレビ番組
ということになり、
収益を増やすには、
・CM枠の単価アップ(番組の視聴率アップ)
・テレビ番組の出し口を増やす
ということを考えることになります。
一方、制作会社・プロダクションで同様のことを考えるとどうでしょうか。
制作会社・プロダクションのお客さんと商品
制作会社・プロダクションのお客さんはテレビ局です。
(実際はテレビ番組以外の仕事もたくさんあるのでお客さんは多岐に渡りますが、今回はテレビ局とします。)
では、商品は何でしょうか?
CM枠でもテレビ番組でもありません。
そう、テレビ番組をつくるための「人手・労働力」なのです。
制作会社・プロダクションが収益を増加させるためにはどうすればよいでしょうか。
・一人の人の仕事量を増やす(受注する仕事の量を増やす)
です。
※受注:テレビ局等から仕事をもらうことです。
受注する仕事の単価を上げれば良いのでは、と思うかもしれませんが、
単価を上げればその仕事は別の制作会社・プロダクションに取られてしまうので、
簡単には叶いません。
そうなると、「仕事の量を増やす」以外に収益アップはありません。
人は疲れます。1日に働ける量には限界があります。
つまり、レバレッジが効かないのです。
1人の人が1日にできる仕事に限界が無いのなら、いくらでも仕事を増やせば良いので収益はいくらでも増やせます。
しかし、人というものを商品として扱う以上、これはできないのです。
ここで、仕事量に限界がある中で収益(売上 - 原価)をアップさせる方法を考えてみましょう。
・1人あたりの給料を減らす(原価を減らす)
です。
これが、
レバレッジの利く商品(テレビ番組)を扱うテレビ局と
レバレッジの利かない商品(人)を扱う制作会社・プロダクションの
大きな違いです。
制作会社・プロダクションの収益は仕事を増やさなければ上がらず、仕事を増やすには人を増やさなければなりません。そう簡単に仕事量(売上)ばかり増やすことはできないのです。
テレビ局はというと、同じ労働力(人の数)でもテレビ番組の質が上がればCM枠の単価が上がりますし、テレビ番組の出し口を増やせば収益を増加できます。
これが、
テレビ局員と制作会社・プロダクションスタッフの給料の違いを産み出していると考えます。
まとめ
本当にテレビ番組づくりがやりたい人は、
テレビ局に入社しても制作会社・プロダクションに入社しても良いと思います。
ただ、上記したような収益構造も分かった上で自身の進路を考えることは非常に大切だと思います。
老後2000万円問題からお金の大切さも再認識されています。
参考1:【値段】年金支給額・受取額では不足。制度破綻か?資産運用が鍵。 - ゴンザレスの備忘録
参考2:【値段】年金支給額・受取額では不足。ベーシックインカムと副業。 - ゴンザレスの備忘録
参考3:【お金の貯め方】お金の価値・意味を意識すること【増やす方法】 - ゴンザレスの備忘録
参考4:【未来を翻訳】日本・世界の未来について考えてみた。 - ゴンザレスの備忘録
すべてを総合して考え、
あなたが幸せな未来をつかみ取ることを祈っています。
就活のコツについては以下に書いていますので、参考にしてください。
テレビ局内定者の就活〜GD?髪型?2ch?5ch?惑わされるな! - ゴンザレスの備忘録